人間性を回帰させるリトリート施設としてのゴルフ場

「人間性さえ回復させるリゾートを創る。」というコンセプトをもとにゴルフ場施設全体を段階的にリニューアルするプロジェクト。グレー色左官塗装と木材につかう素材を限定して装飾的なデザインを排しながらも、光のデザインによって、上質な空間をつくることを目指した。
エントランス奥のカフェスペースは既存の曲面天井を生かしながら、アーチ開口で領域を分け、光の充満する明るいスペースを作った。エントランスからゴルフコースまで見通せるホールにて、このスペースが来場者を歓迎する。既存建物の特徴であった２Fの大屋根のトップライトは暑さ対策から塞がれてしまっていたが、人工照明を加えて安定した光にするとともに、反射板を加えて天井面を照らすことで、原設計の特徴を継承している。